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自社取組事例

SME SME(Subject Matter Expert)とは、特定の分野で非常に高いスキルを持つ専門家のことです。
当社は、特定の技術分野ごとに高度なスキルを持つ社員を、CTOを中心とした審査により、社内SMEとして選出しています。
佐治 良則
SAP BASISのエキスパートとして
さまざまな技術との
連携を視野に入れ
ERPの新たな可能性を追求する
SME:SAP BASIS
佐治 良則
ERPのデファクトスタンダードとして、世界中の多くの企業で採用されているSAP(R) ERP。私の専門分野であるSAP BASISとは、その基盤領域を指し、SAPの会計や物流、販売、人事といったアプリケーションモジュールは、すべてこの基盤上に構築されます。
 私は、アイ・ティ・フロンティアに入社して以来、一貫してERP基盤構築に携わってきました。新規導入やアップグレード、サーバーリプレースやデータセンター移設、災害対策対応と、さまざまな状況下のプロジェクトを、計画・設計フェーズから構築・移行フェーズまで、幅広く経験してきました。
 特に印象に残っているのが、入社2年目に参画したSAP新規導入案件です。そのお客様にとって初めてのSAP導入で、当時はSAPの知識が足りずに苦労しました。また、基盤を設計するためには、経験もそうですが、日頃から事例などを収集することが必要と意識しました。以降、世界各国のSAPコンサルタントが集まるコミュニティサイトや、SAPに限らず各社のデータベース、OS、ハードウエアのセミナーなどにも参加し、情報収集するようにしています。特にSAPユーザーが集まるセミナーでは、ユーザーがどのような課題を抱えているのか、どのようなことを期待しているのかなど生の声が聴けて、とても参考になっています。こうして一つひとつ経験を積み重ねる中で、2008年にSAP NetWeaver(R)(SAPのプラットフォーム製品群)の分野で「SAPマイスター」の称号をいただき、さらに「SAPベストマイスター」に選ばれたことはとても光栄なことです。現在は、SAPシステム災害対策対応案件にBASISリーダーとして参画し、基本方針の検討や技術検証を行っています。
 現在注目しているのは、米NetApp社のストレージです。重複排除による実容量削減のほか、システムを仮想的にコピーして複数の環境を短時間で構築できるクローニングの機能を備えています。これを利用すれば、SAPシステム特有のランドスケープ管理コストを低減できるだけでなく、クローン環境によるパッチの適用、シミュレーションなど日々の保守面においても有効と考えています。さらに、遠隔地へのデータ移送が容易という利点もあり、災害対策にも利用できます。
 最近の傾向として、ビジネス要件に合わせ、より使いやすく、より柔軟に対応できるERPが求められるようになりました。他のポータル製品と組み合わせてユーザーインターフェースを統合したり、柔軟な仕様変更やスピーディなシステム構築を実現するサービス指向アーキテクチャ(SOA)製品を組み込んでビジネスプロセスの変更を柔軟に対応できるようにしたりなど、ERPだけで完結するケースは少なくなっています。今後は、ERPに軸足を置きながら周辺システムもカバーし、基幹システム全体のアーキテクトとして関わっていきたいと思います。